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新卒履歴書の書き方|項目別のポイントと提出前チェック

新卒の履歴書は、企業指定の様式と指示を確認し、事実欄を正確に埋めてから、志望動機などの文章欄を書くと手戻りを減らせます。

最初に用意するものは、履歴書様式、正式な学校名・入学卒業年月、資格の正式名称、証明写真データ、応募先の募集要項です。一般的な書き方より、企業や学校からの指定を優先してください。

新卒履歴書で確認する基本情報、学歴・職歴、資格・免許、文章欄、提出形式の5領域
新卒履歴書で確認する基本情報、学歴・職歴、資格・免許、文章欄、提出形式の5領域

新卒履歴書を書く前の準備

  • 企業指定の様式がないか確認する
  • 提出形式が紙、PDF、Web入力のどれか確認する
  • 締切日時と提出方法を確認する
  • 学校名、学部・学科名、年月を正式記録で確認する
  • 資格・免許の正式名称と取得年月を確認する
  • 証明写真のサイズ、撮影時期、データ形式を確認する

指定様式がない場合は、厚生労働省の「公正な採用選考の基本」に掲載されている履歴書様式例も参考にできます。

同省は、公正な採用選考の観点から、新規大学等卒業予定者用の標準的事項の参考例も案内しています。

企業指定・学校指定・汎用様式のどれを使うか

次の順に確認します。

  1. 応募企業が様式を指定している:指定様式を使う
  2. 大学経由の応募で学校から案内がある:学校の指示を確認する
  3. 指定がない:厚生労働省の様式例など、応募に必要な項目がある様式を選ぶ

指定された項目を削除したり、別の様式へ移したりする前に、採用窓口へ確認します。反対に、指定がないのに、家族構成や本籍など応募者の適性・能力と関係のない情報を自分から追加する必要はありません。

Web入力と履歴書ファイルの両方を求められた場合は、氏名の表記、年月、資格、志望理由が一致するか見比べます。入力欄の字数が違う場合は、事実を変えずに説明量だけを調整してください。

基本情報・日付・連絡先

日付

提出日欄に記載する日付の基準は、企業・学校・様式の指示を確認します。指示がない場合は、提出時点の日付として送信日や投函日を記入する方法があります。履歴書内で西暦と和暦を混在させず、学歴・資格欄も統一します。

作成日から提出まで日が空いた場合は、提出時に日付を見直します。複数社へ提出するときは、応募先ごとにファイルを分け、志望動機や企業名が別企業向けのまま残っていないか確認します。

氏名・住所・連絡先

氏名は公的な表記に合わせ、ふりがなの種類は欄名に従います。「ふりがな」はひらがな、「フリガナ」はカタカナで記入します。住所は郵便番号、都道府県、建物名、部屋番号まで省略せず書きます。

電話番号とメールアドレスは、企業から連絡を受け取りやすいものを使います。学校指定メールが卒業前に使えなくなる場合は、個人用アドレスも検討します。

連絡先欄は、次の順で照合します。

項目 確認元 見落としやすい点
氏名 公的書類、学校の登録 旧字体・異体字、ふりがなの種類
住所 郵便物、公的な住所表記 郵便番号、建物名、部屋番号
電話 実際に使う端末 桁の抜け、連絡を受けられる番号か
メール 自分宛ての試験送信 似た文字、不要な空白、受信設定

読みやすさのために表記を変える場合も、氏名や住所の事実を変えないようにします。企業が別の連絡先や緊急連絡先を求める場合は、必要性と記入指示を確認してください。

写真

写真欄がある場合は、企業や様式が示すサイズと形式に合わせます。画像を無理に引き伸ばすと顔がゆがみ、圧縮しすぎると粗くなるため、PDFへ変換した後も表示を確認します。紙で提出する場合の裏面記載や貼り方は、学校・企業・様式の案内に従ってください。

学歴・職歴欄

学歴は、指定がなければ高校入学以降など、様式の行数に合わせて書きます。学校名、学部、学科は略称を避け、卒業見込みまで記入します。

確認する項目 確認元 記入時の注意
学校名・学部・学科 学生証、学校の公式案内、証明書 通称や省略名ではなく正式名称を使う
入学・卒業年月 卒業証書、在学・卒業証明など 記憶だけで年月を埋めない
在籍状況 学校の記録 卒業と卒業見込みを取り違えない

アルバイトやインターンシップを職歴欄へ記載するかは、雇用形態、企業・学校の指定、様式の記入欄を確認してください。応募フォームで経験記入を求められた場合は、その指示に従い、事実どおり記載します。

学歴欄の記入済み例

以下は形式を示す架空例です。実際の年月と学校の正式名称へ置き換えてください。

学歴・職歴
20XX 4 東京都立〇〇高等学校 入学
20XX 3 東京都立〇〇高等学校 卒業
20XX 4 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 入学
20XX 3 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 卒業見込み

大学院、編入、転学、留学、休学などがある場合は、経歴を都合よく省略せず、在籍記録と学校の案内を確認します。限られた行にどう記載するか迷う場合は、大学のキャリアセンターや応募企業へ相談してください。

職歴がない新卒者は、空欄の扱いや「なし」などの記載方法を様式の案内に合わせます。「以上」の位置を含め、学校や企業から指定があればその方法を優先します。

資格・免許欄

資格は正式名称と取得年月を書きます。応募職種に関連する資格を優先し、取得予定を記載できる様式であれば「取得見込み」と事実どおり書きます。

点数や級の有効期限がある場合は、応募時点で有効か確認します。持っていない資格を「勉強中」だけで取得済みのように見せないでください。

資格欄の記入済み例

免許・資格
20XX 8 普通自動車第一種運転免許 取得
20XX 12 〇〇検定 2級 合格

上記は架空例です。資格証明書や実施団体の案内で正式名称を確認します。語学試験は試験名、級・スコア、受験年月を、様式の行数と応募職種との関連を考えて記載します。取得していない資格、失効した資格、確認できないスコアは、取得済みのように書きません。

志望動機・自己PR

文章欄は次の順で組み立てます。

この節の修正前後は、いずれも構成を示す架空の編集例です。実在人物の経験や実在企業の募集内容ではないため、自分が確認できる情報へ置き換えてください。

  1. 結論:応募理由、または伝えたい強み
  2. 根拠:そう考える経験や企業の事実
  3. 接続:入社後にどう活かしたいか

記入欄が小さい場合は、履歴書ですべて説明しようとせず、要点に絞ります。ESの書き方も参考にし、面接で詳しく話せるよう事実関係はそろえてください。

媒体 主な役割
履歴書 基本情報と、志望理由・強みの要点を正確に伝える
ES 設問に沿って経験、考え、企業との接点を詳しく伝える
面接 書類の内容を自分の言葉で補足し、相互に確認する

志望動機の修正前後

#### 修正前

貴社の理念に共感しました。大学で学んだことを活かし、成長したいです。

この文章では、どの経験から何を志望し、応募企業のどの事実とつながるかが分かりません。

#### 修正後の考え方

ゼミで地域店舗の利用者調査を行い、回答を基に提案を改善した経験から、顧客の声をサービスへ反映する仕事を志望しています。貴社の募集要項で、営業職が提案後の導入支援にも関わると確認しました。調査結果を整理し、関係者と改善案を作った経験を活かしたいです。

「経験」「企業について確認した事実」「入社後に活かす行動」を、自分の情報へ置き換えてください。

自己PRの修正前後

#### 修正前

私の強みはコミュニケーション能力です。周囲と協力して頑張れます。

#### 修正後の考え方

私の強みは、意見が分かれたときに論点を整理し、次の行動を決める力です。共同発表の準備が遅れた際、メンバーごとの完成イメージを確認し、作業を3つに分けて確認日を設定しました。入社後も、関係者の認識をそろえて業務を進める際に活かします。

強みの名前だけでなく、実際の行動と発揮された状況を示します。結果や人数は、事実として確認できる場合だけ加えてください。

文章部分の伝わり方を点検する

結論、具体性、再現性、企業との接続を確認します。履歴書の形式ミスや誤字を自動判定する機能ではありません。

ESの伝わり方診断を始める

本人希望欄と空欄の扱い

本人希望欄は、募集職種や勤務地など企業から記入を求められた事項がある場合に書きます。特に希望がないときは、様式や学校の案内に従い、「貴社規定に従います」などと記載する方法があります。

空欄の扱いは項目によります。該当がない事項を勝手に作らず、「なし」など指定に沿って示します。本籍・出生地、家族、生活環境など、応募者の適性・能力に関係しない事項の把握は就職差別につながるおそれがあると厚生労働省は案内しています。

企業独自様式に疑問がある場合は、大学のキャリアセンターや都道府県労働局などへ相談してください。

募集職種や勤務地が複数あり、希望順位の記入を求められた場合は、募集要項の名称と同じ表記を使います。

勤務上の配慮など、選考・入社に向けて確認したい事項がある場合は、本人希望欄だけで伝達が完了すると決めつけず、企業が案内する相談方法や採用窓口も確認してください。何をいつ伝えるか迷う場合は、大学の相談窓口などへ相談できます。

手書き・PC・PDFの選び方

企業指定がある場合は従います。指定がない場合は、紙とPCのどちらで作成してよいか募集要項を確認します。PCなら修正や複製をしやすく、手書きなら使用する筆記具や誤記時の扱いも企業・学校の案内に合わせます。

PDF提出では次を確認します。

  • レイアウトや改ページが崩れていない
  • 写真が粗くなっていない
  • ファイル名に氏名と書類名があり、応募先名の取り違えがない
  • 編集履歴や不要なコメントが表示されない
  • パスワード設定の要否は企業の指示に従う

紙・PDF・Web入力の提出分岐

提出方法 特に確認すること 提出直前の確認
紙・郵送 用紙、印刷面、写真、同封物、宛先、締切の基準 印刷後の汚れ・欠け、封入物、送付先
PDF・メール PDF化後の崩れ、容量、ファイル名、送信先 添付ファイルを開き、応募先と本文を再確認
採用サイト 必須欄、字数、保存期限、送信完了 プレビュー、送信済み表示、控えの保存可否

郵送の到着期限か消印基準か、メールの件名、ファイル名、パスワードの扱いは企業によって異なります。慣習で決めず、募集要項や提出画面の指示を確認してください。

提出前チェックリスト

確認箇所 チェック内容
応募先 企業名、職種、提出先が合っている
日付 提出日と一致し、年号が統一されている
基本情報 氏名、住所、電話、メールに誤りがない
写真 サイズ、向き、表示が指定どおり
学歴・職歴 正式名称、年月、卒業見込みが記録と一致
資格 正式名称、級・点数、年月が正しい
文章 ESと経験・志望理由が矛盾しない
形式 指定様式、字数、PDF、ファイル名、締切を満たす

声に出して読むと、不自然な重複や主語の抜けに気づきやすくなります。可能なら提出前に第三者へ、内容の良し悪しではなく「事実の分かりやすさ」と「誤字」を見てもらいます。

1枚を完成させる最終手順

  1. 募集要項と提出画面を開き、様式・締切・方法を確認する
  2. 氏名、連絡先、学歴、資格を正式記録から埋める
  3. 志望動機と自己PRを、結論・経験・応募先との接点で作る
  4. Web入力やESと、年月・経験・志望理由を照合する
  5. PDFまたは印刷物を提出時と同じ状態で開く
  6. ファイル名、宛先、締切を確認して提出する
  7. 提出内容の控えを、企業の規定に反しない範囲で保管する

完成の基準は、空欄を埋めたことではありません。企業指定を満たし、事実が記録と一致し、文章欄を面接で説明でき、提出状態まで確認できたことです。

欄ごとの年月・正式名称は新卒履歴書の学歴・職歴欄の書き方、添付ファイルや送信文は履歴書をメールで送る方法で詳しく確認できます。

よくある質問

履歴書とESに同じ内容を書いてもよいですか?

事実関係は同じで構いません。履歴書は要点、ESは設問に沿った詳細と役割を分け、人数・期間・役割などの事実を矛盾させないようにします。

修正液や修正テープは使えますか?

紙の履歴書では、企業や学校の指示を確認します。修正方法の指定がない場合でも、訂正跡が読みにくさや誤解につながるなら、新しい用紙へ書き直します。PC作成なら元データを直して再出力します。

写真は自撮りでもよいですか?

企業指定を確認してください。背景、照明、服装、サイズを整え、本人確認に適した最近の写真を使います。撮影時期やデータ形式も、募集要項と履歴書様式に合わせます。

学歴の年月が分からないときはどうしますか?

記憶で推測せず、卒業証書、在学証明、学校の記録などで確認します。留学・休学・編入等を含む記載方法に迷う場合は、学校の窓口へ相談してください。

Web入力とPDFで同じ項目を求められたら、両方書きますか?

企業が両方の提出を求めている場合は、各欄の指示に従います。字数に合わせて説明量を変えても、年月、資格、経験、志望理由などの事実が変わらないよう照合してください。

まとめ

新卒の履歴書は、企業指定を確認し、事実欄を正式記録から埋め、文章欄を結論・根拠・入社後の接続でまとめます。完成したら、ESとの一貫性と提出形式までチェックしてください。

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